デトックスとは

デトックスとは、「detoxification」の略語で、「解毒」や「浄化」という意味があります。

近年、健康維持や美容・ダイエットの方法として関心が高まっているデトックスとは、わたしたちの体に蓄積した有害物質を排出することです。

知らないうちに体に入り込んでいる有害物質とは、水銀・鉛・カドニウム・ヒ素・アルミニウムなどの重金属（有害ミネラル）や、化学物質、食品添加物、農薬などです。

食べ物には食品添加物や残留農薬などの化学物質が含まれていたり、排気ガスや大気汚染など、現代社会では、さまざまな毒素が体内に入り込む危険にさらされています。

体内に蓄積された毒素は、本来人間が持っている内臓や細胞の働きを阻害して、代謝力を低下させてしまいます。代謝が悪くなると、アレルギーや体の痛み・こり、冷え、肥満などのさまざまな体の不調となって現れるのです。

自然の浄化作用で、わたしたちはある程度、毒素を排出しているのですが、運動不足で汗をかかない生活、ストレスなどで便秘がちなど、基本的な浄化作用がうまくいっていないのが現代人だといわれています。

そこで、食生活を見直したり、生活習慣を変えたりすることで、体内に蓄積した有害物質を排出して、体の不調を改善したり、美容やダイエットに役立てよう考え方を、デトックスといいます。

デトックスとは、本来は中毒に対する治療法のことで、麻薬やアルコール、喫煙などの中毒症状を治療する意味で使われていました。

1970年代のアメリカでＦＤＡ（米国食品医薬品局）が中心になって本格的な研究に着手したのが始まりとされています。当初は、ベトナム戦争の化学兵器の後遺症に悩む元兵士やベトナムの現地人のために研究が進められましたが、近年の私達の生活も、毒物や化学物質に囲まれている現状をふまえて現在でも研究が続けられている 歴史の長い栄養学の１分野です。

21世紀になって、ダイエットや美容の効果面で、アメリカのセレブや有名人などからブームになり、現在では、毒素排出の美容・健康分野における総合的な考え方に発展しています。

デトックスとは、従来の足りないものを補うという「足し算」の健康法とは逆で、体内に蓄積した不要で有害なものを、「引く」ことで健康になるという考え方です。

フジテレビの生活情報番組「あるある大辞典」の2005年8月7日の放送で、「毒抜きで体質改善」として紹介され、話題になりました。

現在、さまざまな雑誌でとりあげられたり、関連する書籍も多数発売され、エステやリラクゼーション施設などでも多くのところが取り入れており、岩盤浴もブームになっています。

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